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魔眼の匣

2019.12.19(11:59) 3563

「屍人荘の殺人」の続きですね
このミス予想で借りていた本なんですが
意外とどのサイトも評価が高く 実際、このミスでも
3位にランクされていました。
前作はクローズミステリという状況を完成させるために
山荘の周りをゾンビで取り囲ませるという荒業を見せ
しかも、そのゾンビが発生したという特異な状況を
感染テロという一言でさらっとスルーさせるという
どちらかというと こちらの方が大胆なトリックというか
今回はというと 予言・予知といった非科学的で非現実的なものを
大前提として話が構成されています。
       魔眼の匣
そういった 大元のところでの引っ掛かりはあるものの
序盤、中盤と犯人捜しを考えながら 読み進めるのは
なかなか面白かったです。
真実が解き明かされる場面でも 後々の裏談話があるため
腑に落ちるものではありました
が、やはり 非現実的な予知・予言を取り込むという
ところに リアリストの私としては最後まで引っかかるものが
ありました。
前回のゾンビといい、今回の予言の類と言い
不可解な現象をそのままスルーするのはこの作家の
ある意味、一番の大胆なトリックなのではないだろうか

バックスクリーン三連発


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