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友罪

2016.12.16(11:59) 2430

このミス予想本が届くまでのつなぎとして借りました
すべてがネガティブで読んでいてつらい本です
重松清の「奔走」でしたか? を読んで以来のこんなにつらい本はありませんでした
なにかわけありの三人の登場人物、女性の美代子は舞台となる埼玉県のステンレス加工会社に
来るまでは悪い男に引っかかり、AV女優をさせられていた。
男に食い物にされる前に飛び出し現在の会社に身を隠していたが元彼に見つかる
この序盤を読んだ瞬間にあまりにもチープな設定で一気に読む気も失せましたがなんとか
奮起して読み終えるまで持ち込みました。
            友罪
内容はこの美代子が主人公ではなく加工会社に同時に採用された二人の男性で
ひとりは14年前の黒蛇神事件と呼ばれる幼児を殺害した後、その被害者の目をくりぬいて
遺棄するという凄惨な事件の犯人でした。当時、中学二年生だった犯人は
裁かれることなく社会に復帰します。
たいていは被害者側の苦しみを描く本が多いのですが本作では犯人側にたった内容でした
中盤はなかなか考えさせる内容で贖罪とは、犯罪者は社会復帰することは許されないのだろうか
自分が加害者だったら、もしくは被害者の気持ちだったらと色々と想像させられました
私はそういった身内を殺害されるような被害にあっていないので
加害者が刑期を勤めたら、そこで罪は償ったということで社会復帰すればよいと思っているのだが
ここでのマスコミはちょっと違う正義感を持っているようだ。
残念なのがラストの締めでこれまたチープな締めくくりで三文芝居を見せられた感じで
がっかりさせられました。

バックスクリーン三連発


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