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マリオネットの罠

2014.10.16(17:19) 1635

既報の通り、大作家さんの大作家さんたる由縁をしろうと
傑作とされる作品を掘り起こしています。
今回は赤川次郎です。
序盤、非常にオーソドックスな入りになりますね
まずはじめにそう感じました。最初になぞの殺人描写があり
本編に入るとなにも関係ない別の場所設定で主人公が登場。
一件何の繋がりもないようなところで話が始まります。
フランス語の家庭教師として半年、主人公は都会から離れた
豪華なお屋敷を持つ姉妹に住み込みで雇われるところから
話が進んでいきますが主人公が作中で触れている
その姉妹にもたれる特異性、異様さというのが私には読んでいて
伝わってきませんでした。
        マリオネットの罠
中盤になってもページを繰るペースが上がらないのはやはり
赤川次郎を読んでいるという羞恥心からか
移動の時に電車などの公共の場で本を開けることができなかったからです。
それでもようやく後半に入り、雅子が登場し始めたあたりから
いい感じになってきたのですが この雅子、うまく扱えれば
綾辻の「殺人鬼」やトマス・ハリスの「レクター博士」のような
ダークヒーローに成りえたのに残念です。
最終的にはうまいこと着地点を見つけて全てのプロットを一つに
まとまりましたが何でしょうか、読後感があまりよくない。
私の作者への偏見のためでしょうか なんだか腑に落ちない。
犯行に計画性がない、偶然が過ぎるといったらいいのか
行き当たりばったり過ぎると感じてしまったのが悪いのでしょうか
軽く読むならいいのですが人に勧めるかといわれれば
わざわざこんな古い作品を引っ張り出さなくても他にも似たような
作品はある が僕の回答でしょうか

バックスクリーン三連発


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