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足利尊氏の無茶苦茶ぶり

2018.11.13(11:59) 3155

大阪は河内の英雄・楠木正成とはどんな人物だったのかを
知りたくて 昔の大河ドラマ「太平記」を見続けてようやく全49話を見終わりました。
同時代を生きた足利尊氏を中心としたドラマでしたが
私の多くの歴史認識が間違っていることが判明しました。
一つは正成は南朝の守護神として後醍醐天皇とともに吉野にいると思っていたが
湊川(現・兵庫)で尊氏に討ち滅ぼされていた。
そして、河内の郷で今でも「楠公さん(なんこう)」と呼ばれるくらい
親しまれているかは実感できなかった。
そして、ここからが私のあくまで個人的な感想ですと前置きして
       太平記
太平記は室町幕府の開祖・足利尊氏の英雄譚のはずなんですが
見れば見るほど尊氏のクズっぷりが目につきます。
どうやら尊氏は 戦にかけては抜群の武者っぷりなんですが
こいつのシャレにならんところは 
自分が実務能力が欠如していることを自覚しているようで
幕府を開いた後はすべての政務を弟に丸投げしちまったことです。
これによって、政府に2トップがいることになり
案の定、兄弟げんかで国が二分される戦いが起こります。
そして、ここでも理解不能なことが起こるのですが
完膚なきまで圧勝した弟は尊氏と和議を結んで 尊氏は将軍職のまま
京都に戻されるんです。
この兄弟ちょくちょく、詰めの甘いところを見せるのですが
尊氏が仲たがいした後醍醐天皇を京都から追い出した時も
後顧の憂いを断つために天皇を殺せばいいのになぜか生き永らえさせ
南朝が開かれ国が割れる事態になります。
話を戻すと尊氏をぶったたいた弟・直義はそのまま 尊氏を討って
自分が将軍職に就けばいいのになぜかそれをしない。
ここからが尊氏がサイコパスかと思うのが どうしようもないくらい負けたにも
関わらず、その後もあれやこれやと現政府に将軍として指図をすることです。
教科書から見る尊氏は幕府を開いた将軍となっていたので
てっきり、孤軍奮闘の英雄と思っていたんだが、この大河を見てからは
えらいイメージがかわりました。

バックスクリーン三連発


2018年11月13日
  1. 足利尊氏の無茶苦茶ぶり(11/13)