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王とサーカス 【感想】

2016.02.29(11:59) 2146

今年のこのミス1位の作品です。早く手元に来るように事前にランクインしそうな作品を
予想しているサイトを見つけその中から網を張って図書館に予約していたのが
私の番に回ってきました。12月の初めに予約しましたので2ヵ月半かかった計算ですね。
届いたのはいいのですがこれを逃すとおそらく次の予約順位は200を超えるでしょうし
私の渡米の日時が迫っておりまして、もって行くにしても一ヶ月ほど帰国しません
なので予約多数の本なので早く返せるようにあわてて読みました。
お話の舞台はネパールのカトマンズ、同僚の死により責任を感じた主人公の28歳の元記者
太刀洗マチは退職後、再就職した雑誌社のアジア旅行記の取材の為、現地に滞在していた。
私はこのミス1位の作品というだけでこの本を予約していましたので概要なりは
全く知りませんでした。ですので最初この本を読んだとき
世間に疲れたアラサー女子の癒しの旅行記か?と疑いました。
これが100ページまで続くので一瞬、ミステリー作品であることを忘れさせるくらいです
ようやくその国の国王一家が皇太子に射殺されるという事件が起こったあたりから
話が動き出しました。
       王とサーカス
それでもですねなんか主人公のマチは中盤まで自分の存在意義かなんかで
延々と悩み続けるんです。いやホント、この作品がこのミス一位なの?って序盤中盤ずっと
思っていました。半分くらいまでなんかずっと自分探しをしてるんだもん。
そして、てっきりこの国王一家の射殺事件について取材が進んでいくもんだと思っていた
のですが話の方向はなんじゃそらの方向に進みます。
それはそれはスケールが想像していたのより一気にダウンしてしまう
いや、ホント、これがあの「満願」を書いた同じ作家?
これのどこが今年の一位なのだろうか?ちょっと書評を見てみたい気もします。

バックスクリーン三連発


2016年02月
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