2015年の江戸川乱歩賞作です。
短編だったのでどうかと思ったのですが(私は短編があまり好きでない)
とんでもありません、面白いです。
主人公やテーマがそろっての短編ではなくそれぞれがそれぞれ別のお話ですが
どれもこれも上質で短いのに深みがある。
それでいてどの作品もラストはブラックな落ちが付け加えられていて私好みです。

特に「満願」は若い書生の下宿先のおかみさんに寄せる思いが
昭和のレトロチックな恋心的なフインキがいいのですが
ラストの女性のしたたかさが効いていていいです。
「万灯」も出だしがいきなり結論から入っているのに話に引き込まれ
なんといってもラストですね、これも落ちが効いています
ガス田開発の商社マンが海外で資源開発に携わっていくうちに
殺人を犯してしまう、でも裁かれるのは人間に依る事ではなくなってしまう。
繰り返しになりますがどれもこれも面白いです。
短編だったのでどうかと思ったのですが(私は短編があまり好きでない)
とんでもありません、面白いです。
主人公やテーマがそろっての短編ではなくそれぞれがそれぞれ別のお話ですが
どれもこれも上質で短いのに深みがある。
それでいてどの作品もラストはブラックな落ちが付け加えられていて私好みです。

特に「満願」は若い書生の下宿先のおかみさんに寄せる思いが
昭和のレトロチックな恋心的なフインキがいいのですが
ラストの女性のしたたかさが効いていていいです。
「万灯」も出だしがいきなり結論から入っているのに話に引き込まれ
なんといってもラストですね、これも落ちが効いています
ガス田開発の商社マンが海外で資源開発に携わっていくうちに
殺人を犯してしまう、でも裁かれるのは人間に依る事ではなくなってしまう。
繰り返しになりますがどれもこれも面白いです。