冷血　下

2013.05.12(22:19) 1150

既報のとおり高村薫の久々の新作、その下巻になります
読みながら作者は何をしたかったのだろうか
警察小説の醍醐味は捜査にあると思うのだが
上巻で既に犯人は逮捕、下巻は聴取から延々と取り調べ室の様子が
書き続けられており、話に動きがなくかつ広がりも感じられない
　　　　　　　　　
作者が作者だけに何かを言葉の裏に隠されているのか
探り読むのだがはっきり言ってつらい、面白くない
以前、著者がインタビューで自分が書きたいこと(晴子シリーズ)とセールスが
つながらないと答えていたので今回、合田刑事登場で
エンターテイメントにはしったと思っていたのにこの仕上がり。